1日10万個のパンを生み出す スタイルブレッドのパン工場へ潜入! ~後編~
パンを生む場所・パンを生むひと from 桐生 vol.2
田中社長の想いと経験から生まれた、スタイルブレッドの食事用冷凍パン。今や1日約10万個もの生産量を誇り、各地へと配送されています。それらのパンはすべて、群馬県桐生市で製造されているとのこと。今回は、その製造現場を特別に見せていただきました!後編では、急速冷凍~検品・包装の段階までをお届けします。
第7工程『急速冷凍』
工場は2階へと移り、いよいよスタイルブレッドのパンの強みである「急速冷凍」の段階へ!
独自の冷凍室にて、約10分でカチンコチンの状態に。パンの中心温度も0℃以下になることで、そのうまみや香りをぎゅっと閉じ込めます。
ここは、近づいただけでもヒンヤリ。温度はもちろんですが、湿度も徹底管理されていましたよ。
第8工程『検品』
凍ったパンを、検品専門のスタッフが手際よくチェックしていきます。
大きさやボリューム、焼き色の付き具合、形、異物が付着していないか等を含め、品質に異常がないかを厳しい目でチェックします。
ここで合格しなかったパンの一部は、スタイルブレッドの店舗「スタイルベーカリー」で、規格外品としてお得に購入できることもあるそう。(合格しなかったパンを見せていただきましたが、何が規格外なのか素人目にはまったくわかりませんでしたよ!)
第9工程『包装』
検品で合格したものだけが、包装に回されます。
20個にまとめられたパンが、ビニール袋に入って……
出てくる~!!!見ていると気持ちがいいですね。
第10工程『金属探知』
検品に合格しているパンも、最後に入念な検査をします。機械の破損物などが混入していないかなどもチェックするため、金属探知機に通して最終確認。
金属探知機は、作業開始前や終了後にきちんとテストがされており、教育を受けたスタッフのみが操作できることになっています。
そしてこのチェックを無事通過したらラベルを貼り、晴れて出荷の道を辿ることができます!長かった~~~!!!
第11工程『梱包』
いざ出荷へ!……の前に、段ボールに梱包という、大事な作業が。
人の手で、そして目で、最終チェックの意味を込めて丁寧に梱包します。
第12工程『冷凍保管』
見事最終チェックまで通過したパンたちは、再び冷凍室で保管されます。
そしてここからさらに社内のピッキング場「ブレッドキャンパス」へと移動し、いよいよ出荷です!「ブレッドキャンパス」には、この「アルチザンファクトリー」で作られたパンのほか、他の工場である「アトリエファクトリー」や「サードファクトリー」で作られたパンも一斉に集合します。それぞれの現場にオシャレな名前がついていると、なんだか一層愛着がわきますね!
案内してくれた神山さんに、「いちばん気を遣っていることは何ですか?」とお聞きしました。すると、「パンも“生き物”なんです。だから、気温や湿度、季節によって状態が変わってしまう。その時々に合わせて徹底管理することで、通年同じ味と香り、安心・安全な品質を保つようにしています」と、即答!
パンへの情熱やこだわりに加え、徹底した品質管理と社員の教育……どこが欠けても一流は生み出せない、最良のバランス。そのバランスを保っているからこそ、安心・安全でおいしいパンをたくさん生み出せているわけですね!
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ライター 岩﨑未来(Mirai Iwazaki)
鹿児島県出身。2児の母。
都内の大学卒業後、編集プロダクションや出版社に勤務。
第一子出産と同時にフリーランスに転向し、夫の故郷である群馬県に移住。
現在ふたりの子どもを育てながら、フリーライター・編集者として多忙な日々を送っている。
大石 百合恵(非公開で) | 2017.02.04 12:58
卵・バター不使用のパンを色々探しながら、今年になりまして御社を知りまして早速ネット購入しました。
好みのパンに出会い日々、美味しく戴いております。今回、このような過程を知ることにより今迄以上に安心して
戴ける事が嬉しいです。
ペンネーム:カルロス