小麦の製粉工場を見学しました!
「さとのそら」「きぬの波」「つるぴかり」「ダブル8号」って聞いたことありますか?
この名前を聞いてピンときた方はかなりのパンマニアです。
こちらはすべてパンの材料「小麦粉」の原料になる麦の品種の名前。
今回はこんな麦から作り出される「小麦粉」についてのお話しです。
突然ですが、皆さん、小麦の収穫三大地域ってご存知ですか?
1つ目は北海道、2つ目は九州、3つ目は北関東なんです。
そんな北関東の中でも、一番の収穫量を誇るのが
スタイルブレッドのある群馬県。
さらに全国でも4位の実績を誇っているらしいですよ。
冒頭にあげた4種類の小麦はすべて群馬県で生産されている品種。
群馬県はもともと小麦栽培に適した気候や風土を持っており、
昔から水田の裏作として小麦栽培が盛んに行われてきたとのこと。
安定した品質の小麦が収穫されるため、
小麦の品質評価時には
群馬県産小麦が基準麦種となるそうですよ。
そんな小麦たちが、パンの材料「小麦粉」になるまでの過程を
先日、製粉工場で見学させていただきました。
<小麦粉ができるまで>
製粉工場では最上階に材料を搬入し
重力を使ってどんどんと下に落としていき小麦粉を作っているそうです。
効率的な工場になっているんですね。
まずは、原料受け入れ。
各地から集められた小麦は種類別に各サイロに搬入され、
精選と調質が行われます。
小麦からごみを除いたり、加水して小麦の水分量を調節して、扱いやすくする準備をします。
そのあと挽砕です。
小麦をふるいにかけ、その後砕く。
この工程を何度も繰り返し、どんどんと粒子を細かくして均一にしていくそうです。
何本もあるパイプの中をどんどんと細かくなった小麦粉が風に乗せられ運ばれていきます。
最初(右手)と数回後(左手)では粒子の大きさが全然違います。(画像ではわかりにくいかもしれませんが…)
最後に仕分と仕上げ。
様々な種類の小麦粉をブレンドして、最終調整。
お菓子用やパン用、うどんやパスタなどに合うように配合されて袋詰めされ、出荷されます。
こうしてできあがった小麦粉を使って
スタイルブレッドの美味しいパンは作られているのですね。
この小さなパンの中に
小麦の生産者さんから、粉にする人、パンを作る人…
それぞれの人々のこだわりと情熱が入っていると思うと、
なんだかより一層味わいが増す気がしますね。